自律神経失調症によい漢方薬
不快な症状がいくつも重なり、病院で検査を受けてもはっきりした異常が見つからない。 こういう場合は自律神経失調症であることが多いです。
自律神経とは私たちの体の中に網の目のようにはりめぐらせている神経で、ほとんどの内臓諸器官に働いています。この他、血管やホルモンの分泌、体温、発汗などの調整を行い、体の活動を陰で支えてくれる重要な神経です。
自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあり、お互い牽制したり協調し合ってバランスをとっています。 昼は交感神経が、夜は副交感神経が優位に働き、季節では冬は交感神経が、夏は副交感神経のほうが優位に働きます。 季節の変わり目にバランスが崩れやすいのはこのためです。
さらに女性は生理周期との関係で男性よりバランスが崩れやすくホルモンが不安定になる思春期と更年期に多く現れます。
また、生活リズムと体のリズムが異なったり、ストレスを強く受けても自律神経のバランスを崩します。
性格的なものも関係し、神経質、生まじめ、几帳面、完全主義の人に多くみられます。
症状は頭痛、肩こり、めまい、動悸、不眠、イライラ、不安感、あせり、気持ちが落ち込む、やる気が起きない、のぼせ、発汗、吐き気、倦怠感、便秘、下痢など多種多様です。
自律神経は中国医学では「肝」に属します。
肝は精神情緒をコントロールし、気の流れをスムースにする大切な役割を担っています。
肝の代表的な漢方薬としては、逍遙丸(しょうようがん)、開気丸(かいきがん)、感應丸(かんのうがん)などがあります。 お気軽にふくあん先生までご相談ください!