秋は「肺」を補って免疫力を高めよう!その2
肺は、清気(酸素)と濁気(二酸化炭素)を交換する呼吸機能だけでなく、水分代謝を調節する機能、体温調節機能、外邪を寄せ付けない免疫機能といったさまざまな役割を担っています。
健康な肺は体液や血液といった「陰液」で潤っていますが、これらの機能は、肺が十分に潤っていることでバランスよくその役割を果たしています。
しかし、疲労や不摂生な食生活、胃腸の不調、睡眠不足、ストレスが溜まっていたりすると、身体の免疫力が低下し、肺は燥邪の影響を受けやすくなってしまいます。
中医学では、肺は呼吸器系や免疫系と関係し、皮膚や毛を司ると考えています。そのため、空咳が出たり、声が枯れやすくなります。
また、燥邪は津液(身体を潤す液体)を消耗させるため、乾燥に弱い皮膚と毛に、すぐ影響が現れてしまいます。
秋の燥邪は、皮膚の水分の蒸発を早めるため、肌の突っ張りやカサカサ、肌荒れ、かゆみ、小じわなど現れやすくなります。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、日光や化粧品のかぶれによる皮膚炎、湿疹などのアレルギー性の皮膚炎、敏感肌の原因になります。